現代日本を代表するフレスコ画家、金森良泰(1946~)による作品です。奈良市の仏寺を出自とする金森氏は、これまでに多くの仏教美術をモチーフとしたフレスコ画や壁画を手がけてきました。本作は太陽と山野を背にし、雲に乗って飛翔する3軀の奏楽天人が鳳凰や散華と共に描かれています。
何より青空と赤い太陽のコントラストが印象的な本作は、「日想観」を彷彿とさせます。日想観とは沈みゆく夕陽に向かって西方の極楽浄土を想うこと。これは、『観無量寿経』に説かれた極楽浄土を観想し、極楽往生を果たすための修行方法(十六観)のうち第一の段階に挙げられるものです。はるか西の彼方で阿弥陀仏が説法をしていると信じられた極楽浄土の存在を予感させる、荘厳な一作です。
フレスコ画 額装(木) ※額表面に一部傷あり
絵寸 53.0cm×46.0cm 右下にサイン「R.K」 裏面に「舞翔 金森良泰」
額寸 62.8cm×70.0cm×6.0cm
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